【経験談】前置胎盤の診断からの出産【5度の警告出血】

妊娠・出産・子育て

妊娠中に前置胎盤と診断されてから、不安な日々を送っていました。警告出血もあり、管理入院を経て無事出産し、現在は育児をがんばっています。

入院で病院にいるときは、同じように前置胎盤で出産した方のブログや体験談を調べては心の拠り所にしていたので、自分の話も誰かの助けになればと思って記します。

※あくまでも個人の体験談であり専門家の意見ではありません。


前置胎盤の診断

妊婦健診は地元の小さなクリニックに通っていて、分娩は少し遠くの総合病院の予定でした。

妊娠経過に問題なければ、32週〜35週ぐらいに転院予定でした。

しかし28週目の妊婦健診で前置胎盤の診断を受け、すぐに総合病院に転院となりました。

(それまでエコー検索により胎盤の低さは指摘されていましたが、上がるかもしれないので様子見&出血したらすぐに来るようにだけ指導されていました)

総合病院への転院時の診察では、分娩方法が帝王切開となることや、警告出血があればすぐ通院するように指導されました。

警告出血→入院

30週目に初めての警告出血がありました。

朝起きたときに生理2日目のような液体が流れる感覚があり、トイレに行って確認すると赤い血が確認できました。

その瞬間はパニックになっており、その上入院準備などは何もしておらず、母子手帳、診察券、保険証などと共に、パジャマやスマホの充電器、現金などの最低限思いつく入院準備物を持ち、タクシーで病院に行きました。

内診の結果、出血は止まっているので必ずしも入院の必要はないとのことでしたが、今後どのタイミングで出血するかはわからないので、いつでも病院に来れるようにと言われました。

また、少量の出血のみで止まれば妊娠継続できるが、大量出血するとすぐに緊急帝王切開になるとの話でした。

病院が近くでないことや、今後家での生活で出血した際の対応への不安から、とりあえず入院して様子をみるという決断をしました。

2度目の警告出血

入院してから数日間は、安静の指示も緩かったので生活に必要なシャンプーや着換えなどをコンビニ(院内)に買いに行ったり、急な入院に伴う仕事の引き継ぎ対応で忙しく過ごしていました。

そんな中、同じ30週目で再度夜中に生理のような出血があり、その際は出血は止まっているものの、出産までの入院の継続と早産を見越した対応をするのがよいとの判断となりました。

この時点での体重は1400g程度で、生まれたときの呼吸をサポートするためのステロイド?を二日間にわけて注射しました。

3度目の警告出血

そこから2週間弱は何もなく、動くとお腹の張りがあったため自主的に安静にしていてむしろ筋力の低下が問題となっていました。

32週目に入ってから、3度目の出血がありました。

この時点までは帝王切開は37週の正産期に予定していましたが、警告出血を繰り返していたのでいつ止まらない大量出血が発生してもおかしくないため、
術日を早めて35週にするか検討を始めました。(この時点で1800g)

4,5度目の警告出血

4度目は32週目後半、5度目は35週目にありました。(この時点で2000g)

4度目の出血の前後で、大量出血があったときの緊急帝王切開のリスクと、早産のリスク、入院期間が長いことのリスクをトータルして考え、35週目の手術に早めることを決めました。

5度目の出血の際は、繰り返す出血で気持ちが疲れており、
予定の手術日まであと数日というところでまた出血したことで不安が増していました。

35週目で帝王切開

5度の出血を経て、35週目に帝王切開で出産しました。

手術の際は大量出血のリスクから自己輸血(事前に自分の血を抜いておく)も選択肢にありましたが、30週目ぐらいから貧血があり難しかったので、通常の輸血の準備をしてもらって始まりました。

結果としては術中の出血も多くなく、輸血なし・2300gでの出産となりました。

赤ちゃんは体重が十分でないことや、早産期での出産のため、赤ちゃんはNICUへ入院しました。

今回の経験での気づき

このような感じで無事出産し、今は育児に追われていますが、
今回の経験で気づいたことがいくつかあります

入院準備(ものの準備+家事の引き継ぎ)は早くしたほうがいい

私の場合は前置胎盤で入院の可能性があったものの、仕事などか忙しかったこともあり十分に準備できませんでした。

入院後に家にある服や必要なものを持ってきてもらうにも家族は場所がわからなかったり、
通販で買ったものの受取などがスムーズにできなかったので何度か困りました。

また家事なども分担していたので私の担当分のやり方やモノの場所を伝えるなど、事前に準備していたほうがよかったと思いました。

お迎えの準備も早くしたほうがいい

入院準備とは別に、赤ちゃんのお迎えの準備も早めにしておいたほうがいいと思いました。

主に服や物品の選定(どのブランドがいいかや、値段の比較)には時間がかかりますし、実物を見ることは入院してからはできないからです。

また、宅配便の受取もベッドなど大きいものは宅配ボックスに入らず、家に人がいる時間を調整して受け取るなど手間が多かったです。

入院は不安を減らす代わりに寂しさとの戦い

私の場合はお腹の張りと出血するかどうかに相関はなく、元気で張りもなく調子がいい日に出血したり、体調が悪い日が続いていたのに長期間なにもなかったり予測できませんでした。

ただ、入院していたので毎日胎児の動きや心拍は確認してもらっており、出血の際は夜中や土日でもすぐ対応してもらえたので安心でした。

入院生活は初めてだったので、家族に会えない寂しさや思ったように生活できないストレスも多かったですが、何かあったときの安心のために退院は希望しませんでした。

このあたりは上の子がいるかどうかや病院の近さ、その他生活環境や価値観によって何が最善かは変わると思いますが、私は、入院していてよかったと思いました。

(話は逸れますが助産師さんに育児グッズの相談をできたのは嬉しかったです)

医療費については事務員に相談

一か月超の入院と出産では、医療費自体は本来高いものでしたが、
出産一時金と、高額療養費制度・限度額適用認定証を利用することで負担は大きくありませんでした
(自然分娩と異なり、管理入院と帝王切開は保険適用となる)

制度に詳しくなかったので、病院の事務員さんに何度もお世話になりました。

寂しくない大部屋と自由な個室

入院中は病床の混雑状況の関係で大部屋と個室の双方を経験しました。

大部屋では、電話やスピーカーでのテレビ・動画視聴はできませんし、
荷物の置き場も狭く制限のある生活ですが、
自分以外にも同じように頑張っている妊婦さんの存在は心強かったです。

一方で、術後の痛みに耐えるうめき声や、いびきなどが気になるかたもいるかもしれません。

個室は家族とのテレビ電話や、BGMで曲を流し続けられるなど
家と変わらない自由さがある一方で、
自発的に音を出さないとシーンとしてとても静かで寂しさを感じました。

まとめ

この記事を読んでいる方の中には、今まさに不安を抱えている人もいるかもしれません。

全てのケースが同じではないですし、出血しなかった方、緊急帝王切開になった方などいろいろだと思いますが、こういう人もいたんだ、と参考になれば嬉しいです。


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